2009
みなさんは、最後にどんな絵本を借りられましたか?
うまく再開できれば良いけど、もしかしたら、この図書館の絵本を借りるのは最後かもしれない、もう会えない絵本もいっぱいあるかもしれない、そう思ったとき、ずいぶん迷われたんじゃないかと思います。
連休中の図書館は、読み聞かせを聞くお子さん方から離れて、熱心に絵本を選んでいらっしゃるお父さんお母さんの姿が、毎日目につきました。
お友達のお母さんは、お子さんが小さい時から何度も何度も借りた絵本を選んでいました。
思い出のいっぱい詰まった絵本と、別れを惜しむかのように。
そんな中で、私が最後の絵本を選んだ時のことを書いてみたいと思います。
もっと早く書こうと思っていたのに、今頃になってしまいました(^^;
個人的なことをダラダラ書いているだけですので、お時間のある方のみ、よろしければお付き合い下さいませ☆
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私も随分迷いました。
目いっぱい借りて帰るぞ!と、夫のカードも急遽作ります。
そして閉館の日は夫も一緒に絵本選び。
ネコ好きの夫、表紙や挿絵がとてもリアルできれいで、ネコ好きならにニヤリと笑うような絵本を数冊チョイスです。
私はと言うと、つい数日前、20年ぶりに再会した絵本を選びました。
そう、20年以上前に子ども図書館がオープンした頃は、私は小学校高学年。
子ども図書館にある大人びた外国絵本に夢中になっていました。
再会したのは『きりの中のまほう』という絵本。
ずーっと20年も忘れていたのに、たまたま図書館の中をじっくり歩いていて表紙と目が合って、合った瞬間、「あれ?」と思い、手にとってページをめくって、その時の記憶が蘇りました。
恐らく私が借りた、昭和63年のスタンプもそのままです。
最後に再会できたなんて!と感激でした。
そして娘用にと、司書さんに相談します。
以前も司書さんに、「娘はこの作家さんの絵本を楽しんでいるけど、この本は長いから無理かしら?」と相談したら、「大丈夫、きっと楽しめますよ!」と仰って下さって、半信半疑で読んであげ始めたのですが、これがもう娘どころか家族で大ヒット!
それでまた、同じ作者で他の作品はどうだろう?と相談したのです。
沢山の著書のある作者だったので、あれは?これは?どっちが楽しめそう?と質問攻め!
それでも娘のこともよく知って下さっているし、本の内容も熟知されているので、「こっちとこっちなら…こっちがオススメです!」とか、「これも是非読んでもらいたいです!」と、一緒になって悩んで迷って、でも自信を持って答えていただきました。
その他にも「この人の本も楽しいんです」と、私が全然知らない作家さんの本をいくつも教えて下さいます。
本当にどれにしようか迷いに迷ったのですが、お勧めの作家さんの中から1冊ずつ選び、何とかかんとか借りる本が決まりました。
娘ももちろん、自分で好きなのを選びたい!と、最後の最後、閉館の17時になってから、大急ぎで選んでいました☆
司書さんとは私が小学生の頃大好きだったシリーズのお話などもしていたので、「この本も気に入ると思いますよ~」という私へのお勧めなども教えてくれました。
他にも私がまだ読んでいない本も、いっぱいいっぱいお勧めして下さって。
でももう、これ以上は…ということもあり、教えていただいた本はメモのみ。
子ども図書館が再オープンしたら、一番に借りるつもりです♪
こういう、司書さんと利用者が、お互いをよく知ってその人を見て選んでもらえるということは、本当に贅沢だったんだなぁと今になって思います。
図書館が閉館すると分かった後、お友達からこんなメールが届きました。
今まで何気なく通っていただけだったけど、今回のことでどんなに大切な場所だったかを気づかせてもらったよ。
次代につなげられるように、これからもみんなで大切に大切に守っていこうね。
勝手に引用してごめんなさい!でも私はこのメールに感動しちゃったんです。
それにしても、子どもの頃好きだった本の話をするって、とてもワクワクしますね。
当時は知らない間柄でも、実はどこかで繋がっていたのでは?と思える共有感というか。
今の子どもたちも、大人になった時にそういうワクワクをいっぱい感じてもらえたらな、と思います(*^^*)
後日談ですが、司書さんに選んでいただいた本、それはもう、どれもこれも楽しんでいます!
特に、今まで知らなかった作家さんの本(きかんぼのちいちゃいいもうと)は、親子で毎晩ワクワクしながら読んでます♪
新しい本と出会えて良かった☆
こんにちは!
初コメントでドキドキです!
いつも楽しく読ませていただいています。
ありがとうございます。
ご紹介した本を楽しんでいただけて、
本当によかったです^^
口ベタで、話かけるのが苦手で
「閉館」ということになって、はじめて、
ああ、みなさんともっといっぱい本の話を
すればよかったなあ…と、棚にならんだ本を
しみじみながめていました。
まだまだ楽しい本がいっぱいあります!
ゆっくり、たっぷり楽しんでください♪
こういう記事を書くと、スタッフさん達がお気になさるかな?と迷うこともあったのですが、単純に子ども図書館らしいエピソードとして紹介したかったので、書かせていただきました(^^ゞ
未熟な文章ですが、子ども図書館を知らない人にも、あの空気、あの雰囲気が大切だったことを、伝えていけたらと思います。
私も「閉館」は大きな切っ掛けでした。
それまでは「自分のために」利用しようとは思いませんでしたし、本の話を他の人とするなんて思いもしませんでした。
でも大人でも本当に楽しいことだらけで、何でもっと早く気付かなかったの~と悔しくも思いました。
閉館は本当につらいことですが、本のことを考える、本当に良いきっかけだったと思います。
そしてそういう経緯が、きっと再開できたときの力になるんじゃないかとも思います。
それにしても、え?口ベタだなんて本当ですか?!
子どもさんたちの前で輝いているお姿からは信じられません(笑)
子どもさん向け限定のパワーなのかしら???